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金城楓選手 世界大会レポート

金城楓 age12〜13  -45キロの部

カザフスタン世界大会は、移動を含めると8日間でしたが、 本当に最高の経験となりました。
カザフスタンに行くまでの数ヶ月間、ほぼ毎日、空手の練習を行なってきました。 参加が決まった後は、応援してくれる方々の声が嬉しい反面、プレッシャーを感じたり、 調子が悪い日は、心が折れそうになったことも、何度もありました。 それでも最後まで頑張れたのは、昨年目標として立てていた外国で外国の選手と組手をしてみたい! 世界大会に出たい!という目標があったからです。
空手の練習だけではなく、体調を崩さないようにしたり、怪我をしないようにしたり、 常に世界大会のことを考える数ヶ月間でした。 また、お父さん・お母さんは、現地で風邪をひかなように洋服を揃えたり、試合までは日本食を食べれるように 持っていく日本食を用意してくれたり、とても忙しそうに準備をしていました。
日本からカザフスタンに行くのは、移動時間がとても⻑かったです。 蓮田の自宅を出てカザフのホテルに着くまで20時間近くかかりました。着いた時には、ぐったりでした。 そんな苦労して行ったカザフですが、試合会場を見た時は、ライトアップされていたり、 かっこいい音楽がかかっていたりで、感動しました。ここで試合できるんだーって、テンションが一気に上がりました。 試合直前は、道場の皆さんに書いてもらった寄せ書きを見て、士気を高め、集中していました。 そしていいタイミングで、選手クラスの仲間から応援動画をもらい、気分は最高潮になりました。 その時は、もう全く負ける気がしませんでした。
しかし、結果は初戦敗退でした。過去最高に悔しくて、涙が止まりませんでした。 外国の選手は、同じ体重でも重くて硬い感じがしました。蹴っても蹴っても効かない気がして、焦りました。 そして、初の国際大会で初の2分間の試合は、一瞬で終わりました。
初の国際大会でも、ビビらず、テンションマックスで戦えたのは、よかったのですが、 テンションが上がりすぎてしまったなと、反省しています。 ちゃんと冷静に戦って、勝ちに繋げたかったなと今は思います。

試合の翌日は、すぐに対戦相手と仲良くなりました。アップ場で、一緒に笑いながら、 技を教えあったり写真をとったりしました。 悔しい気持ちは、もちろんありましたが、この選手と戦えてよかったって思いました。 対戦相手以外にも、多くのカザフ人やロシア人と仲良くなりました。 空手をやっている人は、国籍や性別、年齢関係なく、みんないい人で、優しくて、面白く、 素敵な人が沢山いました。 特に、ロシアは戦争をやっているので、僕には先入観があり怖いイメージがありましたが、 全くそのイメージと違いました。 とてもいい人ばかりで、人を見た目や、一部の外の情報で判断してはいけないのだと、身をもって感じました。 海外の選手とは、今でもインスタやDMで会話をし、写真や動画を送っています。 次の世界大会は、一緒に表彰台に立つと約束をしています。

そして、8日間ずっと一緒に行動した日本の先輩たちについてですが、みんな強くて、かっこいい先輩ばかりでした。 僕もこういう空手家になりたいって思いました。 今から、全日本大会で先輩たちに会えるが楽しみです。その時までに、もっともっと強くなって、 優勝して先輩に報告したいです。

大会の後は、日本選手団とバスに乗って、お土産を買いに行ったり、観光したりできたのもいい思い出になりました。 こんなに快適に楽しく過ごせたのは、総本部の事務局の方々や同行してくれた先生や保護者の皆さまの おかげだと思います。ありがとうございました。

また、日本で応援してくれた見山師範や阪本先生、先生方、先輩や仲間たち、家族、友達、 みなさんに心から感謝します。 寄せ書きを書いてくれた200人近くの方々、お手紙やお守りをくれた方々、本当にありがとうございました。今回は、負けて帰ってきてしまいましたが、次回は必ず表彰台に上がります。押忍。

金城 楓

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