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2022/03/13 春季審査会

今回無事に昇段審査を合格した6名

3月13日(日)久喜総合体育館にて昇級昇段審査会が行われました。
全66名、三密対策を考慮し、2部制に分かれて実施されました。
日頃の稽古の成果を確認するように、道場生皆が真剣な眼差しで臨みました。

今回初段の審査に挑戦した鈴木利空・山岸慈雨・松本愛央・楠元陽海・松本成央・蓮見紀男は、長年稽古した数々の規定型の審査、過酷な10人組手を遂行し、全員が無事に合格を果たしました。

昇段レポート

「お母さんに恩返しを」 楠元陽海

僕は、3歳の時に空手を始めました。きっかけは、3つ年上の兄が小学校1年生になり空手を始めたので、僕も一緒に始めました。
小さい頃は、まだ体力がなく、幼稚園から帰ってきて道場へ行くと、眠たくなってしまい、稽古に参加できず、見学することも多くありました。
また、幼稚園の年長の時には、1年間で2度足を骨折する大きな怪我もあり、しばらく空手から離れる事もありましたが、小学校2年生の全日本大会では、型の個人戦に出場し、組手では団体戦の選手に選ばれました。
型の個人戦では、とても緊張しましたが、師範や先生方の熱心なご指導のおかげで優勝する事ができ、とても嬉しかったです。
組手の団体戦は、一回戦は勝ち進む事ができましたが、二回戦で負けてしまいとても悔しかったです。この時、僕は、痛い思いまでして戦っているのに、なぜ勝てないのだろうと少し組手が嫌いになってしまいました。
その後、僕は型や棒術に力を注ぎ、型では全日本大会で2連覇する事ができました。
帯の色が上がり、ずっと目標にしてきた黒帯が近づいて来るにつれて、僕は10人組手の事がとても不安になりました。なぜなら、僕は身体が小さく、組手をあまり得意としていなかったからです。また、コロナの影響で、道場での稽古の参加が、人数制限や時間変更の関係でなかなか出来なくなり、オンラインで稽古に参加することが増え、特に組手はとても不安でした。
しかし、コロナが少し落ち着き、道場での稽古の時間割変更もあり、僕は6年生の3月の黒帯への昇段審査を目標に、12月頃から組手の選手クラスへ通うようになりました。そのおかげで、身体は小さいけれど、フットワークやスピードを使った動きを身に付け、昇段審査当日は、10人組手を無事終える事ができました。
この黒帯は、今まで沢山のアドバイスをいただき、熱心にご指導して下さった師範や先生方、先輩達、そして、陰ながら支えてくれたお母さんやいつもそばで一緒に頑張ってきた兄がいてくれたからとる事ができました。なので、僕はお母さんに恩返しをしなければなりません。僕はこれからも、試合などに出て、入賞してお母さんに恩返しをしたいです。
最後に、僕は黒帯はゴールではないと思います。新たなスタートだと思い、黒帯をしめていて恥ずかしくないように、みんなのお手本になれるようこれからも頑張り、道場の師範や先生方、先輩達への恩返しをしていきたいです。
そして、さらに上を目指して、先輩達のようになれるよう、新たな目標に向かって毎日精進していきたいと思います。

「人と話すのが苦手だったけれど」 鈴木利空

自分が極真空手を始めたのは、今から10年くらい前の幼稚園の頃でした。
なぜ始めたかというと、両親からの勧めでした。始めた時は特に目標はなくて、なんとなく続けていました。
しかし、徐々に空手を続けていくうちに「黒帯になりたい!!」という目標ができて空手を続けてました。
自分は今まで空手を続けてきてとても辛かった多かったですが、成長できた、続けてきてよかったと思う事がいっぱいあります。例えば見山道場にはとても多い入門者がいて、知らない人と一緒に稽古しなければいけない場面が多々ありました。しかしそのおかげで、小さい頃から知らない人と話すのが苦手という性格が中学生の頃には克服していました。またすぐに諦めないでできるまでずっと続けると考えられるようにもなりました。
昇段審査では、特に自分は体固かったので柔軟を毎日やってきてなんとかクリアできてやっぱりやっていてよかったなと思いました。10人組手は自分は体力がないのでとても辛かったです。しかし周りの応援おかげでなんとか達成できました。
空手を始めて12年間楽しいとか嬉しい事ばかりではなく辛いこともいっぱいありましたが空手を始めた時からの目標だった黒帯を取る事ができてとても嬉しいです。何回も辞めそうになってしまった時に支えてくださった見山師範、坂本先生を始めとした道場先生方、いつも一緒に稽古してくださった、先輩、後輩に感謝しています。
これからは色帯の時以上に一生懸命日々の稽古に励んでいき、今まで自分が先輩方にしてもらったことを後輩にもしてあげられるようになりたいです。これからも空手続けて空手からまだまだ色々なことを学んでいきたいです。押忍!

押忍

「黒帯を新たなスタートとして」 松本成央

自分は、幼稚園の頃から始めていて約十数年やっています。
きっかけは、親の勧めで入りました。
幼稚園の頃は、怒られてばかりで辞めたいと思いました。しかし、小学生になり合宿に参加した時に黒帯の先輩方などの稽古をする姿を見てとてもかっこいい、絶対黒帯になりたいと思いました。
でも、そんなに黒帯は甘くはありませんでした…いつの間にか、一級になって四年も経っていました。自分に何が足りないのかそう考えていた内に見山師範から昇段審査の紙を貰うための項目のついた紙をもらい、初めて自分に足りないものが気づきました。そして同時に、こんなにあって絶対無理だと最初は思っていました。
それでも毎週コツコツと貯めて到頭、全部埋まりました。全部埋まることができたのは、見山師範や先生方のおかげだど思いました。

そして、昇段審査当日
ついにここまで来れたという喜びと緊張があり、少々、型でミスをしてしまいました。
十人組手では、最初このままだと失格だぞと師範に言われてもっと本気でいかないとと思いました。そして、六人目あたりで意識がない状態で組手をしていました。そんな中、応援が聞こえてほんとに頑張ろうと思いました。そして、十人を終えてこれが今まで見てきた十人組手のきつさなんだなと実感しました。

今回昇段審査を終えて
自分の未熟さを改めて知ることができました。
そして、親や師範、先生、先輩方などがいたおかげで十数年間空手をを続けていれたので感謝したいです。
「黒帯を取ったらそれで終わりじゃない」といつも師範がおっしゃってたようにこれからも毎週、稽古にいき、もっと黒帯にふさわしい人間になりたいと思います。そして、黒帯として後輩達に指導してあげたいと思います。
これからも指導よろしくお願いします。押忍

「周りの応援や励ましの力を感じて」 松本愛央

私は今回の昇段審査に合格することができてとても嬉しかったです。しかし、ここまでくるにはすごく大変で、家族、友達、指導してくださった先生方など多くの人の支えがなければここまでくることはできなかったと思うので、自分の努力だけではないということを忘れないようにしたいです。
私は、いままで幼稚園、小学校、中学校、高校と空手を続けてきて、空手だけではなく、人として大切なことを多く学んできたので、そのことを他の人たちにも教えてあげられるような人になれるように努力していきたいと思います。
また、空手を続けていく中で、中学校、高校と上がって行くにつれて、周りの人たちが少しずつ辞めていってしまっていたり、勉強と部活と空手の両立難しくなってきて黒帯をとれるか不安なとき、家族、友達先生方が励ましてくださったので、昇段という目標を諦めず今回の昇段審査に挑戦することがでました。
それと、審査の10人組手のとき、後半は体力もなくなってきてとてもつらくて、10人組手の大変さとみんなの応援の力をすごく感じました。
これから、私は昇段したからといって油断せず、後輩たちの見本となれるような先輩になって、後輩たちの目標になれるように頑張っていきたいと思います。
また、これから大人になるとき、極真空手をやっていたということを自信を持って言えるように頑張りたいと思います。押忍

「感謝の気持ちを忘れず日々精進」 山岸慈雨

僕は、年中の時に空手をやりたい!と自分で決めて、習い始めました。
初級の頃は、たった1時間の稽古に集中出来なくて、僕のせいで、稽古が中断する事がありました。
型も、師範のお手本を鏡越しに見ていると、右と左が混乱して分からなくなってしまい、覚えられませんでした。
イライラして、投げ出したいと思った事も何度もあります。
それでも 空手が楽しいと思って、今まで続けて来られ、こうやって黒帯を取れたのは、師範はじめ、諸先生方、先輩、お友達のお陰だと思います。
毎年楽しみにしていた合宿や、団体戦で、本当に良い仲間とめぐり逢いました。
審査当日も、本当に緊張していたのですが、今までの事を思い出したら、自然と緊張が解けましたし、10人組手の相手になってくれた先輩方に仲間に入れてもらいたい!という一心で頑張れました。
1番キツかった7-8人目の時には、わざわざ応援に来てくれた先輩の応援の声が、とてもクリアに聞こえてきて、すごく力が出ました。
感謝の気持ちでいっぱいです。
この気持ちを忘れずに日々精進し、空手以外の場面でも諦めずに頑張りたいと思います。

「年齢に関係なく続けられる“本当の武道”を追求して」 蓮見紀男

世の中がコロナウイルスによる緊急事態宣言が発令され、道場の稽古にも支障が出ていましたが、何時状況が回復してもいいよう、自宅にて息子と一緒に稽古をする日々が続き、最近になり「感染対策」をした中での稽古が再開し、ふと振り返るともう今年で13年近く道場に在籍している事にも気づき、一級取得後何年も経過し、特に帯に拘らず稽古を続けてきましたが、自分の中で昇段に挑戦してみようかとの気持ちも出てきまして、昨年秋辺りから昇段へ向けての稽古を自分なりに進めてきましたが、今まで組手中心の偏った稽古をしてきた為、いざ、型や棒術などを始めたところ順番でさえ忘れている状況で、中々体が思うように動いてくれず大変苦労をしましたが、毎回見山師範や先生、先輩方に丁寧な御指導を頂きまして、道場の稽古以外でも自宅で自分なりに型を中心に稽古をしたりしていく中で段々体が思い出していく状態になってきました。

入門当時は突きや蹴りも只、力任せに打ち込むだけで、今振り返ると全く酷いものでした。基本・移動稽古等、こんなの役に立つのかとも思っていましたが、当時は毎回見山師範直々の稽古を受けており、細かい動作についても幾度となく御指導頂き、何となくではありますが稽古を続けてきまして、今考えてみると「継続は力なり」との言葉のとおり、最近になってその成果が自身の動きの中でも出てきているのではと感じていたり、以前は解らなかった基本稽古等の意味についても、よくよく考えると自分の空手の中に現れていることも気づき始めました。

今回見山師範より、自分のペースで昇段にチャレンジをするようにとのお言葉を頂きましたが、稽古不足や体調的にも不安要素もあり、後に伸ばそうかとも考えましたが、既に年齢も五十を越えており何時動けなくなるか判らない状況や、後に続く息子達にもいい刺激になるかとも思い現時点での状態で昇段に挑戦をさせて頂く事に決めました。

審査については、やはり型については思っていた動きができず、後半になるにつれじわじわ体力も減っていき、これでは十人組手を完遂できるのかとも思いましたが、組手については継続して続けてきた下地と、最近では他流派との合同稽古や素手での稽古などを経て、残り少ない体力の中で自分で考えていた動きを完全には引き出せませんでしたが何とか完遂することができました。型については、付け焼刃ではやはり結果が伴わないとつくづく実感し、今後の課題として受け止めていきたいです。

審査前の稽古の中で、見山師範より黒帯になってからが自身の空手道を考えていくというお言葉を頂き、改めてここからがスタートだと気づかされました。道場訓の最後にあるように、年齢に関係なく続けられる空手を見つけて、今後は、道場生の模範ともなり、武道としての修行も積んで参りたいと思います。結びに見山師範を始めとしまして、先生方、諸先輩、全ての道場関係者に感謝とともに御礼を申し上げます。

押忍

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