2009年元旦稽古※下にスクロールしてご覧下さい

 

 2009年元旦、蓮田支部恒例の元日早朝稽古が行われました。道場には40名の道場生が集まり1年の始まりにふさわしい凛とした空気の中でいい汗を流しました。今年は特に黒帯と茶帯の参加が多く中高生、一般部の気合いが正月、地元の須賀神社境内に響きわたりました。基本稽古後の町内マラソンは「ゆっくりと一歩一歩大地を踏みしめるように」という指示があり参加者全員がそれぞれの目標を胸に例年よりも長い距離を完走しました。道場前で50Mダッシュを5本行い帯別に型を打ったあと見山師範代から去年の総括と新年を迎えるにあたり次のようなお話がありました。



 「明けましておめでとうございます。昨年は一段と経済状況も含めて明るいニュースが少なく大変な1年でした。そんな中皆さんには極真館の大会や道場行事に積極的に参加協力して頂きありがとうございました。本日6時に起床し薄暗い中、立禅を行っていました。初日の出を拝みやがて全身にいっぱい朝陽をあびると手の平から熱を感じ全身がぽかぽかと暖かくなっていくのがわかりました。気温2度がとても心地よく感じられ真っ赤な朝日に包まれて幸せな気持ちで稽古でき大自然そして太陽に感謝の念を抱きました。丈夫な身体、いつでも稽古できるカラダに生んでくれた両親に感謝しています。この大変な時代に一緒に大好きなカラテができる沢山の先輩、仲間、道場生の皆さんに感謝しています。そして去年から盧山館長に声をかけて頂き氷川神社での朝練に参加させていただいてます。46歳になっても尊敬する師に手とり足とり指導していただけるなんて、なんて幸せなんでしょうか。自分自身が壁にぶちあったたり、方向性を見失ったときどれほど師・盧山館長に救われたことか・・・・・今でも師の背中を見ながら稽古できる喜び、学ぶことの深さを知るたびに今が再びスタートなんだと感謝の気持ちと初心を忘れずに今年も努力精進していきたいと思ってます。自分の目標や目的を明確に持って毎日を真剣に生き生きていればあせらなくともそのような師に出会えるのではないでしょうか。良師は三年かけてでも探せという言葉通り、皆さんも職場や学校、趣味や同好会、道場などで自分の心から尊敬できる「師」に巡り合える事を祈ります。

さて道場の昨年を振り返ると全日本大会で仁美先生、理紗子、健誠、大昌の優勝、麗奈、美優の準優勝、敦史の3位入賞と素晴らしい結果を筆頭に埼玉県大会、一輝の2連覇、勇汰の悲願の初優勝、錬成大会では智子さんと陽介の優勝、東部大会、格さんと井上さん初勝利、初入賞、誉尚 公式試合初優勝とどれを見ても素晴らしい記録です。蓮田支部から全日本チャンピオンが4名誕生したこともすごいことですが今まで何度も何度も大会で悔しい思いをしてきてついに初めて勝った、初めて入賞した選手が5名もいることが何よりも嬉しいことでした。いろいろな事情で大会に出られないけど頑張って道場に来ている人、とても道場に通える状況ではなくなったのになんとか継続している人、回数に関係なく自分のペースで稽古を継続している人、みんな素晴らしいと思います。本日の稽古参加者もそうですが蓮田支部の特徴として中学高校に行っても部活と両立して継続している茶帯・黒帯が頑張っていることです。学業も部活も空手も頑張る、これは並大抵のことではありません。先月ロシアで開催された国際大会で日本代表に選ばれた理紗子も美優も学業・部活・カラテを見事両立させて国際大会で大健闘してきました。準優勝を納めた理紗子は大会直前まで塾での猛勉強をしながらの参戦でした。盧山館長からも「君は型もうまいし組手も強い、極真館のお手本の選手だ」とお墨付きをいただいたほどです。半年前の中学校の定期試験の直前の大会にも塾の往復の合間に大会会場に駆けつけて後輩の面倒をみながら選手のセコンドにつき応援をしている理紗子の姿を見たときは目頭が熱くなり、本当に頑張る子、ほんとうに強い子はこのように優しい気持ちに、思いやりのある子になるんだと、理紗子から学びました。きっと彼女は今年も部活も手を抜かず塾の前後に道場でみんなの手本となり汗を流すのでしょう。

そして今年10月に開催される世界大会の出場権を手に入れた仁美先生ですが先ほどの本人の抱負にで述べられたように「世界大会まで死ぬ気で稽古します。」有言実行の人だからその熱意や気魄、覇気が回りにすごい刺激になることでしょう。4月の全日本大会で悲願の初優勝を決めた翌日は彼女に久しぶりの休暇をあたえました。翌日私が道場にいくとなんと仁美先生が掃除をしているではないか、大会前は稽古に専念してあまり掃除が出来なかったから掃除をしているというのです。今まで猛稽古してきたから休むのは普通、当たり前、今まで猛稽古し大会に集中してきたから翌日は道場の掃除をする、この差が日本一という栄冠を手にする要因なんだと仁美先生の行動から学びました。
北京オリンピックの年で日本のトップアスリートから数々の感動や勇気をもらいましたが私はこのようにもっとも身近なところで仁美先生、理紗子をはじめとした道場生から年齢、経験を超えて毎日のようにいろいろな感動をもらい学んでいます。さて今年の蓮田支部の目標は本日のマラソンのようにけして焦らず地に足を付け一歩一歩進んで行こうと思います。そして「継続は力なり」強いカラダと何よりも相手を思いやる優しいココロを作る道場にしていこうと思います。今年一年もどうぞよろしくお願いします。押忍」
   

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