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2016/12/3,4 第5回KWU世界青少年大会

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12月3日(土)、4日(日)ブルガリア・ヴァルナで開催された第5回KWU世界青少年大会は世界33ヶ国代表の強豪選手660名が集結して盛大に、熱い戦いが繰り広げられました。
蓮田支部からは5名の選手が選出され参加しました。各選手それぞれが普段経験のできない大変貴重な大会となりました。写真や5人のレポートをご覧ください。


【準優勝】 蓮見泰青(boy 12-13 +55kgの部)

【第三位】 桑原しな(girl 12-13 +50kgの部)




蓮見泰青【準優勝】
boy12~13歳 +55kgの部

自分は昨年に続き今年も世界大会に出させていただきました。今年は1人ではなく、5人で行けたので良かったです。
昨年の雪辱を晴らすべく大会に臨みました。
ですがやはり緊張してしまい吐き気が試合前まで全く収まらず迎えた1回戦!相手はウクライナのチャンピオンです。
試合が始まると吐き気が収まり、落ち着いて戦いえるぞ!と思っていましたが突きを食らった途端昨年の戦いが思い出されました。
やっぱり痛い、無理だ、パワー負けしてしまう、そう思ってしまいました。
しかし・・・

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冷静に膝蹴りをお見舞いし、相手のガードを下げ死に物狂いで前蹴りを入れました!これがクリーンヒットして技ありとなりどうにか勝ち抜きました!昨年の自分を超えたんだ!そう思い心の底から喜びました。そして二回戦目は運良く不戦勝で勝ちました。 大会2日目、自分は物凄く朝が弱いのでバスの中寝ながら行きました。会場に着くとすぐに見山師範にパンチングミットを持っていただきアップをしました。目測を誤りミットで顔面に一撃を食らってしまいましたがそれで目が覚めました。

迎えた3回戦!相手は丸太のような体格をしていて今大会優勝候補とも言われているブルガリアの選手と戦いました。比企支部の山田先生に助言を貰いました。まともに戦っても勝てないなら、自分の勝てる分野で戦え、と。僕は上段の蹴りなら絶対に負けない!そう思い戦いました。そして上段回し蹴りを思い切り入れ見事勝利しました。やはり自分の得意分野で戦うことは大事だなと思いました。そして準決勝、今度はロシアのチャンピオンで、周りの方々から相手はどんな攻撃をしてきてなにが決め技なのか、教えてもらいました。相手は身長180cm越えの選手でした。ですが僕は怯まず戦いえました。なぜなら金曜日に一般部の方々と稽古させていただいてたからです!本当に感謝しています!押忍!そして運足を上手く利用して相手の決め技をどうにかかわし、これも上段回し蹴りを入れ勝ち上がりました。

ついに決勝進出の切符を掴み取りました!今まで全日本大会でも立ったことのない土俵に上がれることに驚きを隠しきれませんでした。そして最後の最後の戦い、決勝戦に挑みました。しかしやはり一筋縄では行きませんでした。回し蹴りもひらりとかわされ逆に取られてしまいました。取り返してやる!そう思って向かっていきました。でも気がついた時にはやられてしまいました。

僕は悔しくてしかたありませんでした。ですがここまで来させていただいたのも、見山師範や阪本先生、選抜クラスの皆、金曜日の一般部の皆様、蓮田支部の皆の応援、そして千野根先生、北関東ユース選手の皆のお陰です。また来年も世界大会に行き、次こそは優勝カップを持って帰って来ます!それまでまた1年よろしくお願いします!
押忍!


桑原しな【第3位 】
girl 12~13歳 +50 kgの部

今年に入ってから私は空手と勉強の両立にとても悩みました。
それまでの私は練習を誰よりもやることで自分に自信をつけていました。
練習量が激減して不安な気持ちのまま春の試合に出ましたが、 良い結果は出ませんでした。それでも空手を続けたいという気持ちは捨てられず、出来る範囲で練習をやっていました。
そんな中、今回のブルガリア大会の日本代表に選ばれたという報告を頂きました。どうしようか考えましたが、 そのころには少ない練習量でもがんばれるようになっていて、出場してみようと思いました。
そして・・・

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練習に出られない私のために、高橋美波先輩、水野駆先輩が忙しい中、練習の場をつくってくれました。 そのおかげで自信を持ってブルガリアの 試合に向かうことができました。

実際に試合に出場してみて感じたことは、外国人はとても大きく力強いということです。 私の出場したクラスは50kg以上で上限がなかったので、 自分より大きな選手ばかりでした。相手もいろいろな国の代表なので一回戦から強い選手ばかりでした。突きが今までに受けたこともないくらいに強く、打ち負けそうになりましたが、皆さんの応援や師範・先生方・先輩方の指導を思い出し、気持ちを振りしぼって3位に入賞することが出来ました。嬉しかったのと同時にもっと強くならなければ世界では通用しないことが分かりました。このことを体の痛みとともに忘れないで、 今後の練習に励みたいです。

このような貴重な経験をさせていただき、見山師範、阪本先生、千野根所沢支部長、蓮田道場の先生方、先輩方、代表メンバーのみんな、応援をくれたのと同時に遠征中に練習がお休みになってしまった道 場の皆さんにとても感謝をしています。 本当にありがとうございました。
押忍。


高橋 美波
girls 14~15歳 -60kg

応援して頂いた皆様、たくさんのご声援を本当にありがとうございました。無事に世界大会を終えて帰国することができました。
今回世界大会に出場して、感じたこと、学んだことがたくさんあります。

私は今まで様々な大会に出場してきましたが、このような遠く離れた地での大会は初めてで慣れないことも多くあ りました。
そんなこと聞いてない!なんてことが多くあり、バタバタした中での大会でした。
私の試合は予定日と1日ずれた2日目に1回戦目がありました。
しかも・・・

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Cコートの3試合目と早々の試合で、緊張する間も対戦相手を探す間もなく、私はただただ「 どうしよう、相手は誰かな、もう始まってしまう」と焦りで心を落ち着かせることができずにいました。相手選手は私より少し背の高いロシアの選手でした。試合が始まると相手はどんどん前に攻めてきて、その時も、技ありを入れなければ負けてしまうと焦ってしまい、当たらない上段回し蹴りを何度も蹴ってしまいました。それでも、当たったかな、という蹴りもありましたが、審判には全くとってもらえませんでした。結局、最後の最後で相手に上段をもらってしまい、全然自分の思い通りに戦うことができずに、負けてしまいました。

海外の大会では、完全に効かせた技が入らなければ技ありを取ってもらえないことなど行く前から 分かっていたことでしたし、無駄な上段を蹴ってしまうという自分の癖も分かっていたので、なんであの時もっと考えて戦えなかったのか、とものすごく後悔しています。一年間この日のために練習してきたのに、それが何も出せなかったことが本当に悔しくて悔しくて、どうしてもなかなか泣き止むことができませんでした。今でもその悔しさは忘れていません。 ですが、今回のこの大会で学んだことはたくさんあります。自分のどこが弱いのか、何が足りなかったのか、もう1度見つめ直せるきっかけとなりました。私は、いつまでもこの悔しさを心に留めて、必ずリベンジしたいと思います。

最後に、これまで私のことを指導して下さった師範、先生方、 一緒に練習してきた仲間、先輩方、 応援して下さった保護者の方々、 そしていつでも私のことを支えてくれた両親には感謝の気持ちでい っぱいです。本当にありがとうございました。これからも、 もっともっと練習を重ねて、必ず納得のいく結果を得られるように頑張ります。よろしくお願いします。
押忍


水野 駆
boys 12~13歳 -55kg

まず初めに、見山師範、阪本先生、諸先生方をはじめ保護者の皆様、本当に応援ありがとうございました。今回は、ベスト8で終わりましたが、また来年も世界目指して頑張るので応援よろしくお願いします。

次に 自分は世界大会で様々なことを感じましたが、その中でも特に大事だと思う4つのことを発表します。

1つ目は海外と日本との時間の意識の差です。日本は時間にきっちりしていますが、海外はそうではありませんでした。このためちょっとしたトラブルが発生したリと、予定通りには、なかなか進みませんでした。
しかし、・・・

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それは海外に行けば必ずというほどあることなので、こちら側が臨機応変に対応するしかないと感じました。そのため、ちょっとしたことに、動じない心が大切だと思いました。
2つ目は、日本の組手と海外の組手のスタイルの違いです。日本では、どちらかというと、的確な有効打で決まる試合が多く見られますが、海外はパワー中心の組手なので審判がジャッジするときの基準が日本とかなり違っているように感じました。今後の課題としてどのようなタイプにも対応できる組手のスタイルを取り入れた方が良いと思いました。しかし的確な有効打を屈指するスタイルは日本の選手の良い点なのでそのまま使い それで技有りがとれるようなテクニックとパワーを身につけるように努力しようと思いました。

3つ目は、体調管理についてです。海外の料理は人によって好き嫌いが激しいので、食べられないと食べ物に困ってしまい体を動かしたり、体調を整えたり出来なくなってしまいます。その結果、体調を崩しやすいことも分かりました。そのため、事前に自分の食べられるものとそうでないものとを分けておいた方が良いと思いました。また怪我をする可能性を考えて応急処置ができるものを用意しておいた方が良いと思いました。そして時差を考慮して生活して、万全の体制で臨めるようにした方が良いと思いました。

4つ目は、大会の進行状況に応じて定期的にウォーミングアップをすることです。今回の大会では、1日目に試合がなかった人もいれば2回戦まで行っている人もいました。このように、進行状況が人それぞれなので今は何試合目かを把握しておくとよいと思いました。そして体を絶対に冷やさないように上着を試合3試合前ぐらいまで着ておくと良いと思いました。

今回の世界大会は非常にハードなスケジュールでしたが、今このように振り返ってみるとまだまだできる事があったのではないかと思います。また、ビデオ、 DVD などではわからない海外の選手の圧力やパワーをブルガリアで直に感じられてとても、勉強になりました。そして来年は今年の反省、経験を生かして再び世界を目指していきたいと思います。そして、今の組手のスタイルを1年かけて世界大会でも通用するスタイルに直していき1年後には完全な形を身につけて臨めるように今年以上の練習をしていきたいと思います。また、このことを後輩に伝えていき次に後輩が世界大会に出場するときには、万全な体制で臨ませてあげられるようにしていきたいです。
押忍


井口 叶夢
girl 12~13歳 -50kg

私は一つ下の階級にエントリーしたので、試合のコートに立つためには、体重を2kgほど減らし、試合前の計量にパスすることが第一目標でした。
2kgくらい、お菓子を禁止して、何食か食べなければすぐに減る。初めはそう思い、簡単なことだと考えていました。
しかしその方法では筋肉量が大幅に減り、パワーが出ないどころか、疲労骨折を招く原因となるそうです。
そこで、「筋肉量は減らさずに、体脂肪だけを減らすこと」その目標は、私の生活を一変させました。

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大好きなパンは食べずご飯に変え、ご飯にも白滝を加えました。そして毎食どんぶり1杯の温野菜を食べ、たくさんの水を飲みました。稽古前にはジョギングをして体脂肪が燃えやすい状態をつくり、稽古がない日は1時間のジョギングと縄跳び をしました。しかしすぐには体重は減っていかず、さらに全日本団体戦では不覚にもケガをして、運動ができなくなってしまいました。正直なところ、私の心は折れそうでした。

でも、私を支えてくれる三人の専門家の先生と蓮見先生は、「大丈夫!信じて。」と私にたくさんのアドバイスをくださり、師範を初め道場の先生方は、足に負担がかからない練習メニューを考えてくださいました。それまで私は、「私が世界大会に出るんだ」と思っていましたが、それは大きな間違いでした。私はたくさんの人の支えや想いを背負い、「世界大会に出させてもらう」ことに気づきました。そう考えた時、絶対に勝つ、勝たなきゃいけない、そんな闘志がわきました。

試合前日、計量も見事パスし、私は世界大会という大舞台に立たせていただくことができました。私の初戦は南アフリカです。試合開始から自分の力が充分に出せ、技あり2つで1本勝ちすることができました。2回戦はブルガリアでした。お互いにこれといった技を決められないまま、判定。引き分けの副審もいましたが、主審が相手の勝ちを告げ、私の世界大会は終わりました。

今回、世界大会で勝つ喜びと負ける悔しさの他に、私は日本代表としての責任というものを経験することができました。来年、私はまた世界大会の舞台に立ちたいと決意を新たにしています。そのために今日からまた、日々の稽古を精進していきます。私を支えてくださったたくさんの方々には感謝の気持ちとお礼しかありません。これまで本当にありがとうございました。
押忍

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