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2009/10/2-4 ハンガリー世界大会レポート

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成田空港からフランスのシャルルドゴール空港まで13時間、そこからさらに乗り継いで2時間、ハンガリーのブダペスト空港に到着しました。ブダペストは北海道と同じくらいの緯度ですが、体感的には関東とさほど変わらない気候です。
大会が行われる会場は、空港からバスで小一時間。宿泊するホテルはその会場に隣接しており、ホテルから会場へは歩いて行くことができます。気候も良く、会場や宿泊施設も好立地で、また食事の面でも恵まれた環境で大会に臨むことができました。到着した日は、早速ホテル内のジムで体を動かしました。長時間の移動の後でしたが、体調良くスムーズに調整することができました。
10月2日、大会初日です。オープニング式の後いよいよ組手の予選が始まりました。“全極真”の世界大会であるため、極真と名乗るあらゆる国と地域の団体が参加しています。
前日の歓迎式典での館長のスピーチの中に「私たちはみんな、大山総裁の子供であり孫たちです。不幸にも長い間離ればなれになっていましたが、ここにまた集まることができました。私たちは家族です。」という内容がありました。組手の予選を行う様々な流派や会の道着を着た選手たちを見て、感慨深く感じるとともに、この舞台で“極真館の空手を見せる”という出発前の決意をさらに強くしました。

大会2日目、午前中から型の予選が行われました。ウオーミングアップをする選手たちを見ると、流派や会によって型の動作に若干の違いがあり、採点基準もそれぞれ異なっているようです。いざ予選が始まり5人の審判の点数が出るたびにそれが顕著に表れました。そのような中で意識したのは、やはり今までの稽古を信じることでした。盧山館長の極真館の空手は素晴らしいです。館長はじめ師範や先生方に指導いただいた事を思い起こすにつれ、その確信が自信を持たせてくれました。予選の結果は、1位で通過することができました。
ただ思いは一つ、決勝でもこれまでの空手を体現するということだけでした。

大会最終日、組手と型の決勝及び組手の3位決定戦が行われました。会場は前の2日間に増して観客が入り、雰囲気も独特な盛り上がりがありました。開会式といくつかのパフォーマンスショーの後、型の決勝が始まりました。本番では良い集中のなか、力が出し切れたと思います。優勝が決まったときは、これまでの稽古のことや応援してくださった方々の顔が思い浮かび、色々な感情が一気に押し寄せてきました。

このハンガリー世界大会では、本当にたくさんの方々に応援していただきました。
出発前には、応援幕を作ってくださったり、日の丸に寄せ書きをしてくださったり、お守りや手紙、絵や手作りの梅干をくださった方もいました。現地に着いてからも毎日たくさんの応援メールをいただきました。それは本当に心強く、プレッシャーをはねかえす力を与えてくれました。

皆さんの応援がなければこの結果はなかったと思います。
本当にありがとうございました。
またこれからは、この結果に恥じぬようより一層の稽古に励みます。
まだまだ自分の目標とするところには程遠いです。
尊敬する見山師範のもと頑張っていきます。
(レポート:小林仁美)


                                 
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